▍学校いじめ防止基本方針

 

1 本校の教育方針

 本校は、「叡智・希望・慈愛」を校訓のもと、「学びで自立できる生徒」「夢を追求する生徒」「思いやりのある生徒」を目指す生徒像とし、地域唯一の進学重視型単位制高等学校として、未来の社会を担う人材の育成を目標としている。
 前身の女学校時代から培われてきた、豊かな情操と高い教養の習得を目指し、心身ともに健全で品位ある生徒を育てる教育により、全ての生徒の安心・安全を保障し、いじめがなく有意義で充実した学校生活を送ることができるよう「学校いじめ防止基本方針」を定める。


2 基本理念

  1. 「自分自身の№1を探して」と「文武一道」をスローガンに、将来の夢と希望の実現に向け、学校全体が活気と笑顔に満ち溢れた、いじめが芽生えない教育環境を創造する。
  2. いじめは、いつどこででもそして誰にでも起こりえるという基本認識を元に、一人一人を真に大切にする教育によりいじめの未然防止及び早期発見を目指す。
  3. いじめ防止委員会を中心とした組織的計画的な取組により、学校だけではなく関係機関との連携を重視し、学校と保護者・地域が一体となりいじめ防止に取り組む。


3 組織


4 具体的な取組計画

(1)いじめの起きない学校環境づくり
  • 単位制の特徴を生かし、生徒一人一人の自己実現を目指す教育による、活気に満ちた、いじめのない学校づくり
  • 「日本一授業を大切にする学校」を目指し、月一回の授業研修日や授業評価等の実践による授業規律と質の保障
  • 教員全員での毎朝の指導による遅刻の防止と挨拶の励行、及び登校時間にクラシック音楽等を流すことによる落ち着いた学校生活のスタートへの環境作り

 

(2)いじめが芽生えない人間関係と心の醸成
  • 入学直後の宿泊研修での外部講師による構成的グループエンカウンター等の実践による早期からの良好な人間関係の構築
  • 交通事故被害者の会や警察と連携した「交通安全特別講座」等の人を思いやり命を大切にする教育の推進
  • 完全ノーチャイム制の実施による、自制心や自律心などの自己管理能力の育成

 

(3)いじめの早期発見と早期解決
  • 定期的なアンケート調査によるいじめの早期発見
  • 年2回のQ-Uテストの実施と活用による、個々の生徒の悩みやクラス集団の状況の早期把握と対応
  • 二人担任制や教育相談委員会を機能させた、一人一人の生徒への組織的な教育相談体制の確立
  • 外部講師を活用した「インターネット携帯電話教室」の実施や、定期的なネットパトロールによる、SNSなどネットによるいじめの防止

5 いじめ発生時の対応
(1)いじめの情報をキャッチ

○日常の観察
○いじめアンケート
○教育相談・個人面談
○生徒・保護者からの訴え
○内外部からの情報提供等


(2)正確な実態把握と報告

○情報を得た教職員→担任→年次主任→生徒指導部長→教頭→校長→局へ報告
○いじめ対策委員会の招集→事実確認→指導方針・体制の決定
○保護者へ連絡(事実確認後)


(3)情報の共有と組織的な対応

○職員会議で報告し職員全体で共通理解
○いじめ対策委員会が中心となり必要に応じ外部機関とも連携し対応


(4)いじめ事案解消後

○いじめ事案の解消後の経過観察と継続指導
○カウンセラー等の活用と心のケア
○再発防止・未然防止活動


6 重大事態への対応

*重大事態とは
「生命、心身又は財産に重大な被害が生じた疑い」(児童生徒が自殺を企図した場合等)
「相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている疑い」(年間30日を目安。一定期間連続して欠席しているような場合などは、迅速に調査に着手)
「児童生徒や保護者からいじめられて重大事態に至ったという申立てがあったとき」

 

  1. 重大事態が発生した旨を釧路教育局に報告
  2. 教育局と協議の上、当該事案に対処する組織を設置
  3. 上記組織を中心として、事実関係を明確にするための調査を実施
  4. 調査結果については、いじめを受けた生徒・保護者に対し、事実関係その他の必要な情報を適切に提供
  5. 調査結果を教育局に報告
  6. 調査結果を踏まえた必要な措置

 

いじめ防止基本方針.pdf

北海道釧路江南高等学校保護者向け資料「いじめ防止対策推進法に基づく本校の取組について」(令和5年4月版).pdf